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2008年06月14日(土) 20時50分

【岩手・宮城内陸地震】新幹線に9時間缶詰めも 2000人以上が一時車内に産経新聞

 地震の影響で東北新幹線は仙台−古川間に2本、一ノ関−水沢江刺間に1本の計3本が停止し、計約2050人の乗客が一時閉じこめられた。

 一ノ関駅から3キロ地点に停止した「やまびこ46号」の乗客約300人は、午前11時40分ごろには徒歩で近くの保線用出入り口まで誘導され、高架下からバスとタクシーで同駅までピストン輸送された。

 一方、仙台駅から13キロ、15キロ地点に停車した「はやて・こまち4号」「同1号」は道路が渋滞したことでバスが遅れた。4号の乗客約750人は午後1時20分ごろ、近くの車両基地まで輸送された後、同センター始発の新幹線で午後4時20分ごろに仙台駅に到着した。

 「同1号」の乗客約1000人は下車せずに車内で待機。午後5時ごろ運転を再開したが、低速運転のため15キロの距離を進むのに約1時間かかり、到着は午後6時過ぎとなった。乗客は9時間以上も缶詰め状態となり、一様に疲れた表情を見せていた。

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