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2008年06月14日(土) 19時48分

福島第二原発、水飛散5カ所=外部への漏えいなし−東電時事通信

 東京電力は14日、福島第二原子力発電所(福島県楢葉町、富岡町)の建屋内で、同日朝の岩手・宮城内陸地震の影響とみられる水の飛散が計5カ所で見つかったと発表した。微量の放射能を含むものもあったが、いずれも放射線管理区域内で、外部への漏えいなどはないという。
 東電によると、飛散が見つかったのは原子炉内で中性子計測などに使った部品を一時保存する「サイトバンカ建屋」や2、4号機の原子炉建屋。いずれも、使用済みの核燃料や計測機器などを保管するプールの水が地震の揺れで飛散したとみられる。
 サイトバンカ建屋では、2階のプール付近で約29万ベクレルの放射能を含む約14.8リットルの水たまりが見つかったほか、同建屋1階でも、微量の放射能を含む水約1リットルの水たまりが見つかった。また、2号機と4号機の原子炉建屋で計3カ所の水漏れなどを発見。うち1カ所で、微量の放射能が検出された。 

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