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2008年06月14日(土) 18時00分

震源域付近の地下に逆断層=構造探査で判明、「典型的」−東大地震研など時事通信

 岩手・宮城内陸地震の震源域付近の地下に、逆断層状の地質構造が確認されていたことが14日、分かった。東大地震研究所の平田直教授は「地震を起こすような典型的な構造だが、いつ起きるかといった予測は困難」としている。
 今回と同じく内陸の活断層が起こした1995年の阪神大震災後、政府の地震調査委員会は地表に現れた断層100カ所余りの活動予測を進めている。今回の震源から少し北に離れた所には「北上低地西縁断層帯」があり、地震発生確率はほぼ0%と評価されている。
 同研究所と地球科学総合研究所、岩手大学は一昨年から昨年にかけて、同断層帯の最南端「出店断層」付近で、反射波を用いた地下構造探査を実施。西に傾いて深くなる逆断層が深さ10キロ程度まで確認できた。同様の断層が並行して数本あったという。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080614-00000099-jij-soci