岩手県奥州市と宮城県栗原市で14日午前、震度6強を記録した岩手・宮城内陸地震は午後も余震が続いた。奥州市で新たに1人の死亡が確認され、死者は計3人となった。行方不明は10人。各地で道路が崩壊するなどして数百人が孤立状態となった。
気象庁によると、午前8時43分ごろに震度6強を記録後、午後3時までに震度1以上の余震を136回観測した。気象庁は余震に注意するよう呼び掛けている。
警察庁や各県警、各地の消防によると、新たに死亡が確認されたのは千葉正彦さん(48)。奥州市の胆沢ダム工事現場で作業中、落石を受けた。
行方不明は、栗原市の駒の湯温泉で旅館が倒壊し、建物の下敷きとなった客と従業員計7人と、栗原市の工事現場で土砂崩れに巻き込まれた作業員3人。岩手、宮城両県と秋田、山形、福島各県で重軽傷者は100人を超えている。