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2008年06月14日(土) 15時25分

岩手・宮城内陸地震ドキュメント(1) 死者3人に中国新聞

 仙台管区気象台によると、十四日午前八時四十三分ごろ、岩手県内陸南部で震度6強の地震があった。東北新幹線は現在、停車している。津波の心配はないもよう。

 ▽机の上のものが落ちる

 仙台市の河北新報内の共同通信仙台支社では、机の上の書類が落ちるなどした。

 ▽大きな縦揺れの後、横揺れ

 仙台市内では、大きな縦揺れの後、揺さぶられるような大きな横揺れがあったという。

 ▽マグニチュード7・0

 気象庁によると、岩手県内陸南部の震度6強の地震はマグニチュード(M)7・0。津波の心配はないという。

 ▽仙台市の地下鉄が運転見合わせ

 仙台市地下鉄は十四日、地震のため全線で運転を見合わせている。

 ▽福島原発に異常はない

 東京電力によると、福島第一、第二原発に異常はなく、通常通り稼働している。

 ▽女川原発は運転継続

 東北電力によると、運転中の女川原発第2、3号機は運転を継続している。1号機は地震前から停止中という。

 ▽東北新幹線ストップ

 JR東日本によると、東北新幹線は仙台—一関間で通電しない状態で、大宮—八戸間が運転休止中。

 ▽宮城・栗原市でけが人6人

 宮城県栗原市の消防本部によると、地震で少なくとも六人のけが人が出ている。

 ▽盛岡東署以外に被害情報なし

 十四日午前九時十分現在、岩手県警では盛岡東署以外の署に被害情報は入っていない。

 ▽宮城県内の高速道路は通行止め

 宮城県警によると、宮城県内の高速道路はすべて通行止めとなっている。

 ▽福島第一、第二原発も運転継続

 東京電力によると、福島第一、第二原発は点検中の炉を除き全て運転を継続中。

 ▽気象庁が記者会見

 岩手県の震度6強の地震で、気象庁が十四日午前十時半から記者会見する。

 ▽宮城・栗原市で余震続く

 震度6を観測した宮城県栗原市の市役所総務課によると、激しい揺れの後も体に感じる余震が続いているという。

 ▽宮城で震度5弱

  十四日午前九時二十分ごろ、宮城県の大崎鳴子で震度5弱の地震があった。余震とみられる。

 ▽民家倒壊の情報

 岩手県一関市消防本部によると、地震で同市厳美町の民家が倒壊、一人が負傷したとの情報がある。

 ▽宮城県栗原市内で土砂崩れ

 宮城県栗原市から県庁に入った連絡によると、震度6強を観測した同市内で土砂崩れが多数起きた。

 ▽宮城県が災害対策本部

 宮城県は十四日、災害対策本部を設置した。

 ▽奥州市では強い縦揺れ

 岩手県の奥州市役所によると、強い縦揺れが三十秒ぐらい続き、その後、横揺れが約一分続いた。

 ▽岸壁崩れ、男性が海に転落

 福島海上保安部に入った連絡によると、地震の揺れで福島県いわき市の小浜漁港の岸壁が崩れ、釣りをしていた男性が海に転落した。同保安部が捜索している。

 ▽宮城県栗原市の橋が落下

 宮城県栗原市から県に入った連絡によると、栗原市内の橋が落ちた。

 ▽一人が骨折

 宮城県警によると、岩沼署管内でエレベーターが停電で止まり、一人が骨折した。

 ▽全日空は平常運航

 全日空によると、同社が利用する東北地方の六空港に異常はなく、全便平常通り運航している。

 ▽宮城県警が災害警備本部

 宮城県警は、災害警備本部を設置した。

 ▽宮城県名取市でバスの乗客約20人けが

 宮城県名取市消防署によると、名取市内の道路を仙台空港に向かう途中、地震でバスがバウンドし、乗客ら約二十人が頭を打つなどのけがをした。

 ▽奥州市の幼児数人けが

 岩手県奥州市の消防署によると、同市江刺区の玉里保育所でガラスが割れ、園児七人が負傷した。

 ▽ダム工事現場でけが人か

 奥州金ケ崎行政事務組合消防本部によると、岩手県奥州市のダムの工事現場で落石があり、けが人が出ているとの情報があり、確認を急いでいる。

 ▽岩手県一関市内の民家が倒壊

 岩手県によると、同県一関市厳美町で民家が一棟倒壊した。同町内で男性(75)が顔にけがをした。

 ▽両陛下は予定通り秋田県訪問

 宮内庁によると、全国植樹祭出席などのため、秋田県訪問を予定している天皇、皇后両陛下は十四日午前、予定通り羽田空港を出発される。

 ▽1人重体、4人下敷き

 宮城県栗原市消防本部によると、同市内の民家でたんすの下敷きになった女性一人が意識不明の重体、ほかに家屋倒壊で4人が下敷きとなっている。

 ▽土砂崩れで1人けがか

 岩手県一関市消防本部によると、一関市厳美町で車が土砂崩れに巻き込まれ、運転手一人がけがをしたとの情報がある。

 ▽岩手県が災害対策本部

 岩手県は災害対策本部を設置した。

 ▽バス横転でけが人

 仙台市の仙台医療センターによると、地震のため橋の上でバスが横転、二十数人がけがをしており救急搬送する。

 ▽防災担当相を宮城県栗原市へ

 政府は泉信也防災担当相を中心とした政府調査団を十四日午前、震度6強の地震があった宮城県栗原市に派遣することを決めた。

 ▽新幹線が停止、乗客救出へ

 JR東日本によると、仙台—古川、一ノ関—水沢江刺間で、はやて・こまち1号や、やまびこ46号など新幹線計三本が停止、職員が乗客の救出に向かっている。

 ▽釣り人の男性が心肺停止

 第二管区海上保安本部によると、福島県いわき市の小名浜港の海上で救助された釣り人男性一人が心肺停止状態。

 ▽落石で心肺停止

 地元消防によると岩手県奥州市のダム工事現場の落石で、一人が心肺停止状態になった。

 ▽山形でもけが人

 山形県によると、同県新庄市で、余震で転倒した六十代女性が肩を骨折したもよう。

 ▽地震で死者二人と町村官房長官

 ▽援助隊の派遣準備を指示

 警察庁は地震で災害警備本部を設置、警視庁などに対して広域緊急援助隊の派遣準備を指示した。

 ▽自衛隊機も状況確認開始

 防衛省は陸海空各自衛隊のヘリコプターや哨戒機、戦闘機による被災地上空からの状況確認を始めた。

 ▽福島で海に転落の男性死亡

 福島県警に入った連絡によると、福島県いわき市の小浜漁港で海に転落した釣り人男性が死亡した。

 ▽福島で海に転落の男性死亡

 福島県警に入った連絡によると、福島県いわき市の小浜漁港で海に転落した釣り人男性が死亡した。

 ▽高速道路にひび

 東日本高速道路横手管理事務所によると、秋田自動車道の湯田(岩手県西和賀町)—横手インター間で路面に長さ約十メートルの亀裂が入った。

 ▽死者2人、心肺停止1人

 警察庁によると、岩手県内陸南部を震源とする地震で二人が死亡、一人が心肺停止となっているほか、けが人が三十二人に上っているという。

 ▽岩手のダム工事現場で男性が重体

 国土交通省東北地方整備局によると、岩手県奥州市の胆沢ダム工事現場で、男性作業員が頭部に落石を受けて意識不明の重体という。

 ▽両陛下視察日程に変更も

 町村信孝官房長官によると、全国植樹祭のため秋田県に十四日出掛けた天皇、皇后両陛下は、岩手県などで発生した地震被害を考慮し、現地での視察予定の一部を取りやめられる。

 ▽震度6弱の余震の恐れ

 気象庁は十四日、東北で震度6強を観測した地震で、震度6弱程度の余震の恐れがあるとして警戒を呼び掛けた。

 ▽2500戸で停電

 東北電力岩手支店によると、十四日午前九時現在、岩手県奥州市と一関市の計二千五百八十一戸が停電している。

 ▽土砂崩れで1人不明

 宮城県栗原市によると、同市の工事現場で土砂崩れが発生、作業員一人が巻き込まれて行方不明になっている。

 ▽死亡男性の身元判明

 岩手県警によると、地震で死亡した一人は一関市の千葉友三さん(60)と判明した。

 ▽岩手・宮城内陸地震と命名

 気象庁は、東北地方で発生した最大震度6強の地震を「平成二十(二〇〇八)年岩手・宮城内陸地震」と命名した。

 ▽岩手県知事から災害派遣要請

 防衛省によると、午前十時五十分ごろ、岩手県知事から陸上自衛隊に災害派遣要請があった。

 ▽けが人は80人超

 各地の消防によると、岩手・宮城内陸地震によるけが人が八十人を超えた。

 ▽バス埋まり17人出られず

 岩手県警によると、奥州市でバスが土砂に埋まり、十七人が出られなくなっている。

 ▽負傷者100人超す

 共同通信が各地の病院などに取材したところ、岩手・宮城内陸地震のけが人は百人を超えた。

 ▽東京消防庁が援助隊派遣

 東京消防庁は岩手・宮城内陸地震の被災地に緊急消防援助隊を派遣した。

 ▽停電2万9千件

 官邸対策室によると東北管内で約二万九千件の停電が発生している。

 ▽福島県いわき市の死亡者判明

 福島県警によると、死者二人のうち、同県いわき市のがけ崩れで海に落ちたのは、同市勿来町の会社員石井道隆さん(55)と分かった。死因は外傷性ショック。

 ▽携帯電話基地局が停波

 官邸対策室によると、東北地方で携帯電話基地局数局が停波中。

 ▽山形の高速でも亀裂

 山形県警などによると、山形自動車道の山形蔵王インターチェンジ近くで幅約二十センチ、長さ約百メートルの亀裂が入り、通行止めになっている。

 ▽政府調査団が出発

 泉信也防災担当相ら約三十人の調査団が十四日午前十一時四十分ごろ、防衛省の屋上ヘリポートから自衛隊ヘリコプターで被災地へ出発した。

 ▽バスは林道から転落か

 岩手県の消防などによると、奥州市で土砂に埋まり十七人が出られなくなったバスは、林道から約五十メートル下に転落したとの情報がある。

 ▽秋田でもけが人

 秋田県によると、秋田市の七十代の女性が自宅で転倒し、左腕を骨折した。

 ▽国道でバス転落の恐れ

 官邸対策室によると、岩手、秋田県境の国道397号でバスが転落しそうになっているとの通報が入った。

 ▽原発は正常運転

 東北電力と東京電力は、東北地方の原子力発電所について正常運転していると明らかにした。

 ▽宮城県知事も災害派遣要請

 防衛省によると、午前十一時十分ごろ、宮城県知事からも陸上自衛隊に災害派遣要請があった。

 ▽負傷者出たバスの乗客は日本生命社員ら

 宮城県警によると、同県名取市で負傷者が出たバスには、団体旅行のため仙台空港に向かっていた日本生命の社員らが乗っていた。乗客二十三人の多くが女性でいずれも軽傷。

 ▽中尊寺の本堂にひび

 岩手県平泉町の中尊寺によると、地震で本堂の壁にひびが入ったほか、灯籠が倒れる被害があった。金色堂に被害はなかった。

 ▽土砂崩れで温泉地が孤立

 宮城県などによると、土砂崩れにより、同県栗原市の温泉地などで孤立している集落があり、広域緊急援助隊が航空隊と連携して救助活動を行っている。

 ▽国交省が緊急災害対策派遣隊

 国土交通省は、緊急災害対策派遣隊を送ることを決定した。

 ▽東北新幹線が一部運転再開へ

 JR東日本によると、東北新幹線東京—仙台間は午後一時半ごろ運転を再開の見込み。仙台—八戸間は運転再開のめどが立っていないという。

 ▽岩手と宮城で計240人が孤立状態

 官邸対策室によると、岩手県一関市祭時付近で約八十人が孤立。同市須川温泉では従業員と客ら約百人が孤立している。宮城県栗原市内では六十人が孤立しており、救助活動中という。

▽マグニチュードなどを修正

 気象庁は岩手・宮城内陸地震のマグニチュードを7・2、震源の深さを八キロに修正した。

 ▽土砂災害で車埋もれる

 消防庁によると、宮城県栗原市花山で土砂災害が発生、車一台が埋まった。車内の二人には意識があるという。

 ▽高速道路が一部再開

 東日本高速道路によると、安全点検のため通行止めとなっていた釜石自動車道や仙台東部道路などで通行を再開。東北、秋田、山形道の一部区間では依然、通行止めが解除されていない。

 ▽栗原市の作業現場で3人不明

 宮城県栗原市消防本部によると、同市花山の作業現場で土砂崩れがあり、作業していた十五人中三人の所在が確認できていない。

 ▽仙台市地下鉄運転再開

 地震のため運転を見合わせていた仙台市地下鉄は、午後零時十分すぎ全線で復旧した。

 ▽一関市で橋落下の情報

 岩手県によると、同県一関市厳美町の国道342号の長さ約九十五メートルの祭畤大橋が落下したとの情報があり、確認を急いでいる。けが人は確認できていない。

 ▽高速全線で通行止め解除

 安全点検のため通行止めとなっていた山形自動車道は午後一時十分、通行が再開。高速道路は全線で地震による通行止めが解除された。

 ▽震度情報システム作動せず

 山形県の大蔵村役場によると、震度を測定して県や気象庁に自動的に伝える「山形県震度情報ネットワークシステム」が正常に作動しなかった。

 ▽ダム変形で緊急放流

 北上川ダム統合管理事務所は、岩手県奥州市の石淵ダムが変形し、安全性確認のため、午後二時から水位を下げる緊急放流を行うと発表した。

 ▽孤立の6人を救助

 宮城県警によると、同県栗原市内の温泉地で六人が孤立していたが、いずれも県警ヘリが救助した。けがの有無は不明。

 ▽防衛省で連絡会

 防衛省は午後一時半、省内で連絡会議を開き、幹部らが石破茂防衛相に被害状況を報告し、災害派遣中の自衛隊による対応を協議した。

 ▽駒ノ湯温泉で4人生き埋め情報

 警察庁によると、宮城県栗原市の駒ノ湯温泉で旅館が倒壊し、客と従業員四人が生き埋めになっているとの情報があるという。

 ▽宮城県栗原市で車数台埋まる

 宮城県によると、同県栗原市の国道398号で花山から温湯温泉まで約一キロの間に土砂崩れがあり、車が数台埋まっている。

 ▽不明は旅館経営者と客それぞれ2人

 宮城県栗原市によると、同市の駒ノ湯温泉で行方不明になっているのは、旅館経営者の家族二人と宿泊客二人。旅館一階部分に土砂が流れ込んだという。

 ▽駒ノ湯温泉の不明は7人

 宮城県警によると、同県栗原市の駒ノ湯温泉の旅館倒壊で、行方不明となっているのは客二人、従業員ら五人の計七人。

 ▽バスから数人を救助

 岩手県警によると、同県奥州市で転落したバスには、運転手を含め約二十人が乗車しており、自衛隊が数人を救助した。四人が重傷のもよう。

 ▽死者は3人に

 岩手県警によると、胆沢ダムで作業中の千葉正彦さんが午後一時五十分ごろ、死亡したとの連絡が入った。これで死者は3人になった。

 ▽5人を救助

 警察庁によると、宮城県栗原市の温泉旅館で行方不明になった七人のうち五人が救助された。

 ▽バスは転落せず

 岩手県警によると、同県奥州市の二十人乗りバスは土砂で路外に押し出されたが、転落はしていなかった。

 ▽観光施設で50人が孤立

 宮城県栗原市役所によると、岩手・宮城内陸地震による土砂崩れで道路が寸断、同市の観光施設「山脈ハウス」に観光客ら約五十人が取り残され、ヘリコプターが救出に向かっている。

 ▽山形新幹線が運転再開

 地震の影響で運転を見合わせていた山形新幹線は十四日午後一時半ごろ運転を再開。秋田新幹線と東北新幹線仙台—八戸は同日夜復旧の見込み。

 ▽宮城県の負傷者は約80人

 宮城県警によると、県内の午後二時現在の負傷者は、重傷十一人、軽傷七十人。

【写真説明】地震による土砂崩れで埋まった車=14日午前11時45分、宮城県栗原市で共同通信社ヘリから

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200806140118.html