記事登録
2008年06月14日(土) 13時01分

福島第二原発で水飛散=外部へ影響なし−緊急停止に至らず・保安院時事通信

 経済産業省原子力安全・保安院によると、14日午前、東北地方の原子力発電所などで、岩手・宮城内陸地震による大きな影響は見られていない。東京電力福島第二原発(福島県楢葉町、富岡町)4号機の使用済み燃料プールなど2カ所で、放射能を含む水の飛散があったが、外部への漏えいはなかった。各施設で、詳しい点検を継続している。保安院によると、東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)は2、3号機が運転中だったが、観測された地震の揺れは57.1ガルで、緊急停止には至らなかった。同社東通原発(青森県東通村)でも異常はなかった。
 東京電力福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)では、1、2、3、6号機が運転中で、揺れは23.8ガル。同社福島第二原発は1〜4号機すべてが運転中だったが、揺れは28.1ガル。両原発とも通常通り運転を継続している。
 同原発では、4号機の使用済み燃料貯蔵プールの水や1〜4号機共用の施設から放射能を含む計約19リットルの水が飛散したが、外部への漏えいなどはないという。
 このほか、日本原電の核燃料再処理施設(青森県六ケ所村)などにも異常は見られない。 

【関連ニュース】
原子力施設には異常なし=女川、福島原発など-保安院
志賀原発2号機の営業運転再開=1年11カ月ぶり-北陸電力
18歳未満6人が原発作業=東芝の下請け作業員、年齢偽る
中部電、浜岡原発5号機のタービン羽根を新設計のものに交換へ
福島第一原発5号機を手動停止=冷却水システムに不具合-東京電力

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080614-00000061-jij-soci