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2008年06月14日(土) 14時12分

血流し泣き叫ぶ園児 保育所、ガラス割れ騒然東京新聞

 地震で大きな被害が出た岩手県奥州市の市立玉里保育所ではホールの窓ガラスが割れ、子どもら計7人がけがをした。

 保育士の菅野淳子さん(33)は、2人の男児を迎えに玄関に向かったところ、突然、大きな揺れを感じた。「どんなふうに揺れたのか覚えてない」。菅野さんは夢中で、近くにいた2人の子どもを腕に抱えかばった。

 その瞬間は、背後でガラスが割れる大きな音がした。振り返ると、ホールのドアの上部にはめ込まれた窓ガラス4枚のうち3枚が落下。ホールの中で遊んでいた4歳の男の子が、頭や左目の上を破片で切り、血を流しながら泣き叫んでいた。床には割れたガラス片が散らばっていた。

 菅野さんによると、ほかに2—5歳の男児5人、女性保育士1人がガラス片で足を切るなどけがをした。「怖い」とおびえる子どもらを安全な場所に避難させ、保育士らはけがをした子どもらの手当てに追われた。

(共同)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008061490140535.html