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2008年06月14日(土) 13時36分

岩手・宮城で震度6強 2人死亡、100人以上けが東京新聞

 14日午前8時43分ごろ、東北地方で強い地震があり、岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強を記録、福島県と岩手県で計2人が死亡した。地元消防などによると、岩手、宮城、山形、福島各県で少なくとも100人以上がけが。各地で多数の道路崩落があったほか、橋の落下や民家の倒壊など深刻な被害も出ている。

 気象庁によると、震源地は岩手県内陸南部で、震源の深さは約8キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7・2と推定される。震度5弱など余震とみられる揺れが続いた。

 岩手、宮城両県知事は陸上自衛隊に災害派遣要請をした。政府は官邸対策室を設置。泉信也防災担当相ら政府調査団を現地に派遣した。防衛省は自衛隊のヘリコプターや哨戒機、戦闘機で上空から被災状況の確認を始めた。

 気象庁は「岩手・宮城内陸地震」と命名した。

 警察によると、福島県いわき市でがけ崩れがあり、釣りをしていた同市の会社員石井道隆さん(55)が巻き込まれて海に転落して死亡。岩手県一関市の千葉友三さん(60)が、地震直後に家から飛び出しトラックにひかれ死亡した。

 各地の消防によると、奥州市のダム工事現場で落石があり、1人が心肺停止状態。栗原市の工事現場では土砂崩れが発生、作業員1人が巻き込まれて行方不明になった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008061401000195.html