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2008年06月13日(金) 12時46分

女性にも参政権をEufrosina Cruzエウフロシナ・クルス/運動家、会計士COURRiER Japon + hitomedia

メキシコ南部オアハカ州にある人口わずか1200人ほどの町サンタ・マリア・キエゴラニ。「女は小学校を卒業できれば幸せだ」とされるこの町で育ったエウフロシナ・クルスだが、大学を卒業し会計士の資格も得ることができた。
オアハカ州には女性に参政権を認めていない自治体が100ほどあり、この村もそのうちの一つ。こういった状況を憂いたクルスは村に戻り町長選挙に立候補した。当選するのでは、という前評判があったほどだったが、地元の長老が「慣習に反する」として彼女への票を無効にしてしまった。
「山奥で暮らす女性の叫びに耳を傾けなければ。私が感じた孤立感を誰にも感じてほしくない」という彼女は、選挙後もその不当性をメディアへ訴え続けた。その結果、カルデロン大統領が彼女を応援することになり、州知事も「市町村選挙の女性差別を撤廃する」と約束するまでに至った。クルスは3年後の選挙に再び立候補するつもりだ。

ロサンゼルス・タイムズ(USA)より。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080613-00000000-cou-int