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2008年06月13日(金) 17時11分

【秋葉原通り魔事件】ネット上の犯行予告共有 「利用者の善意信じたい」と新サイト開始産経新聞

 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、加藤智大容疑者(25)が携帯電話の掲示板に犯行を予告する書き込みをしていたことを受け、インターネットサイトを開発している矢野さとるさん(26)が、ネット上の犯行予告の書き込みを集めるサイト「予告.in」を始めた。初日の12日だけで、利用者から約300件の情報が寄せられた。

 ネット利用者が犯行予告などの書き込みを発見した場合、このサイトに通報。そのほか、ネット掲示板「2ちゃんねる」やブログを定期的に検索し、「殺す」などの単語があった場合は自動的に通報する。情報は、サイトの掲示板やメーリングリスト(登録者に一斉にメールを送る仕組み)を通じて共有できる。

 矢野さんは「秋葉原の事件ではネットの悪い部分が取り上げられているが、利用者がネットを良くしていくこともできるはず。犯行予告に目を光らせ、犯行を防ぐ取り組みをしている人は多い。そういう人たちの力を借りたい」と話し、ネット利用者の善意を予防につなげたい考えだ。

 ネット上の犯行予告をめぐっては、総務省が犯行予告を自動的に検知するソフトの開発費を来年度予算の概算要求に盛り込む方針を明らかにしているほか、書き込みに気づいたら警察に通報するよう、ネット接続業者に要請している。

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