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2008年06月13日(金) 02時31分

<秋葉原殺傷>被害者は交差点に集中 直後の状況判明毎日新聞

 東京・秋葉原で17人が殺傷された事件で、被害者の大半は派遣社員、加藤智大容疑者(25)=静岡県裾野市=がトラックで突っ込んだ交差点付近に集中していたことが、警視庁万世橋署捜査本部などの調べで分かった。発生直後の被害状況が判明するのは初めて。捜査本部は、加藤容疑者がトラックを降りてから約70メートルの間に、集中的に被害者を襲ったとみて調べている。【川上晃弘、佐々木洋、古関俊樹】

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 調べでは、加藤容疑者は8日午後0時半ごろ、トラックで神田明神通りを東に走行し、中央通りとの交差点で赤信号を無視して5人をはね、直進して約70メートル先で停車した。ダガーナイフ(刃渡り約13センチ)を手に車から降り、上着の内ポケットに折り畳み式ナイフを、靴下にペティナイフを入れ、交差点に向かって走りながら通行人を次々に襲った。

 調べや関係者によると、トラックにはねられた5人のうち、死亡した川口隆裕さん(19)、藤野和倫さん(19)、中村勝彦さん(74)と軽傷の男性は交差点東側に倒れ、もう1人の軽傷の男性は、さらに東側に倒れていた。武藤舞さん(21)と小岩和弘さん(47)は、加藤容疑者がトラックを降りた直後に刺殺されたとみられる。

 交差点内で刺されて倒れていたのは男性5人と女性1人。死亡した松井満さん(33)は交差点の南西で左腹を刺されていた。はねられた男性を介抱していて背中を刺された万世橋署警部補(53)ら4人が重傷。交差点西側の1人は軽傷だった。

 加藤容疑者は交差点を左回りで移動しながら通行人を刺し、その後中央通りを南に移動。約80メートルの路上で宮本直樹さん(31)が胸を刺され倒れていた。

 加藤容疑者は、中央通りから西に入った路地で警察官に取り押さえられた。路地の先には女性が、さらに西側に男性が倒れていた。いずれも背中を刺され重傷。女性は、警察官に追われていた加藤容疑者に中央通りで刺され、路地に逃げ込んだとみられる。

 被害者17人のうち、乗り捨てたトラックから交差点までの間に襲われたのは14人で、うち6人が死亡した。

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