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2008年06月13日(金) 02時01分

「銀で除菌」に効果なし=小林製薬に排除命令−公取委時事通信

 小林製薬(大阪市中央区)が「銀イオンで除菌する」とうたって販売した製品には実際の効果がなく、景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、公正取引委員会は12日、同社に排除命令を出した。
 公取委によると、問題の商品は芳香消臭剤「銀の消臭元トイレ用」と水洗トイレ用洗浄剤「銀のブルーレットおくだけ」本体と詰め替え剤。
 同社が提出したデータを検証した結果、消臭元はトイレ内の空間全体を除菌するような表示がされていたが、実際に除菌されるのは本体付属のろ紙上のみだった。ブルーレットも「銀イオンで黒ズミを防ぐ」などと表示していたが、実際は便器の黒ずみを防ぐ効果はなかった。
 希望小売価格は280〜380円(税抜)。2005年11月ごろから今年2月まで計約496万個を出荷、約10億2800万円を売り上げた。
 同社は2月、ほかにも銀を配合した家庭用消臭剤など12品目について、表示が過大などとして自主回収しているが、それらは排除命令を受けていない。 

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