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2008年06月13日(金) 09時29分

「割れ窓理論」で犯罪抑止 京都府、美化活動に補助京都新聞

 京都府は12日、違法な落書きや張り紙をなくす地域の美化活動に、軍手やペンキなど最大10万円分の資機材を補助する、と発表した。身近な街の汚れをなくし犯罪抑止につなげる「割れ窓理論」の実践で、府は「防犯力向上につなげたい」としている。
 割れ窓理論は、「割れた窓を放置するとさらに割られる窓が増え、街が荒廃する」との考え。ニューヨークで実際に割れた窓や落書きなどをなくし、犯罪を減少させたことで知られる。
 府は、壁やシャッターなどの落書きの消去や張り紙の撤去に用いる溶剤やペンキ、ブラシ、ぞうきん、軍手などを提供する。また、広報でボランティアを募集したり、職員が実際に手伝うなどして協力する。
 府内の、落書きを含む器物損壊件数(府警調べ)は2007年に6684件と、前年に比べ122件増えている。
 府安心・安全まちづくり推進課は「清掃活動によってPTAや警察など地域のつながりが生まれることも期待したい」としている。
 申し込みは団体単位で、来年1月末までに同課TEL075(414)5079へ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080613-00000005-kyt-l26