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2008年06月13日(金) 15時55分

無差別殺傷 サイト会社に照会 警視庁、記録提出求める産経新聞

 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、殺人未遂の現行犯で逮捕された派遣社員、加藤智大(ともひろ)容疑者(25)が頻繁に書き込みをしていた携帯電話サイトを運営する情報提供サービス会社に、警視庁万世橋署捜査本部が照会をしていたことが13日、分かった。捜査本部は、加藤容疑者が事件当日まで日々の出来事や心情を細かくサイトの掲示板に書き込んでいることから、書き込み記録の提出を求め、動機の解明を急ぐ。

 加藤容疑者が書き込んでいたのは「究極交流掲示板(改)」。加藤容疑者は4月に「仕事以外の時間は究改(掲示板の略称)の無限ループです」と記載、2月からの書き込みだけで計約5000回に及んだ。事件当日には犯行予告もしていた。

 このサービス会社は滋賀県栗東市にあり、携帯電話の掲示板システムを開発、サイトを提供している。ユーザーはメールアドレスなどを登録すれば無料で掲示板を開設できる。

 事件発生の前に「殺害予告ではないのか」といった通報は同社に寄せられていなかったという。掲示板を開設した管理人に問い合わせが来るケースもあり、同社は「管理人あてのメールも確認したい」としている。

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