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2008年06月12日(木) 14時22分

宮本さん告別式 父「直樹が明日、戻ってくるのかな」産経新聞

 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、犠牲となった埼玉県蕨市北町の会社員、宮本直樹さん(31)の告別式が12日、さいたま市南区の斎場で営まれた。親族や友人約100人が参列し、宮本さんの冥福(めいふく)を祈った。
 雨の降りしきる中、父親の惇彦さん(60)が「直樹がまた明日、戻ってくるのかなあという心境です」とあいさつすると、参列者はハンカチで目頭をぬぐった。
 高校時代の担任という関川尚登さん(53)は「素直でかわいい生徒だった。『先生』と教壇に駆け寄ってくる笑顔が忘れられない。夢に向かう元気な姿を見る楽しみが奪われた。犯人が許せない」と沈痛な面持ちで語った。
 親族の男性(33)は「犯人に対し、腹が立って仕方ない。日がたつにつれ、怒りが増してくる」と肩をふるわせた。

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