記事登録
2008年06月11日(水) 16時01分

東京・秋葉原殺傷:凶器購入時の様子、警視庁が捜査 店長、店員ショック /福井毎日新聞

 ◇容疑者、笑顔で行儀良く
 東京・秋葉原で7人が殺害された通り魔事件。殺人未遂で現行犯逮捕された派遣社員、加藤智大容疑者(25)=静岡県裾野市富沢=が、事件の2日前に凶器となったダガーナイフなどを購入した福井市内のミリタリーショップでは10日、警視庁の捜査員2人が訪れ、購入当時の様子などを確認した。【松井聡】
 関係者によると、捜査員はこの日朝から同店で、加藤容疑者が6日にダガーナイフなどナイフ6本と特殊警棒1本、革手袋1個を購入する様子が映った防犯カメラの設置位置を確認。ナイフや警棒の陳列状況などを調べたという。
 その後、同市内で約2時間、加藤容疑者を接客した40歳代の女性店長と30歳代の女性店員から、当時の詳しいやりとりを聞き取った。また、防犯ビデオ▽レジの販売記録▽手書きの売り上げ記録——の3点を持ち帰った。
 加藤容疑者は、6日午後0時44分ごろ、一人で来店。購入の際、女性店員が「(店舗が入居するショッピングセンターの)カードを作りますか」と質問すると、「静岡から来たんで結構です。青森出身なんですけど」などと答え、自ら運転免許証を見せていた。
 さらに、店員が「青森は雪が多いですよね」と返すと、加藤容疑者は「雪かきが大変なんですよ」と言って、笑顔を見せながらシャベルで雪かきをする仕草を見せたという。これら一連のやりとりを、加藤容疑者はインターネットの掲示板に「接客が良かった」などと書き込んでいた。
 接客した店長や店員は「行儀の良いお客さんだった」と話しているといい、販売したナイフが凶器として使われたことなどにショックを受けている様子だという。

6月11日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080611-00000184-mailo-l18