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2008年06月11日(水) 01時52分

<秋葉原殺傷>「事件後半、覚えていない」加藤容疑者毎日新聞

 東京・秋葉原で8日、17人が殺傷された事件で、加藤智大容疑者は警視庁万世橋署捜査本部の調べに対し「トラックで何人かをはね、降りて最初に数人を刺した。中に警察官がいたのは覚えているが、その後は覚えていない」と供述している。万世橋署交通課の男性警部補(53)をダガーナイフで襲うまでに、トラックで3人をはね、少なくとも3人を刺しているとみられ、かなりの興奮状態にあったとみられる。

 捜査本部によると、加藤容疑者は留置場内で正座するなど、事件を起こしたことに反省の態度を見せている。「うそをつくつもりはありません」と取り調べにも素直に応じているという。

 福井市のミリタリーショップで購入したナイフ6本のうち、見つかっていなかった1本については、事件当日の8日午前8時ごろ、使わなくなったゲーム機と一緒に段ボール箱に入れて職場の同僚男性に手渡したという。静岡県沼津市のレンタカー会社でトラックを借りた直後らしい。

 この同僚は受け取ったことを認めたうえで「報道を見て怖くなったので、ナイフはごみとして捨てた」と話したという。捜査本部は残りの5本については既にトラック車内などから押収している。

 また、通行人らを襲う際に所持していたナイフ2本については、「使ったのはダガーナイフ1本だけだった」と供述したという。

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