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2008年06月11日(水) 11時01分

オウム被害者救済法が成立=最高3000万円を支給時事通信

 オウム真理教事件の被害者救済法は11日、参院本会議で全会一致で可決され、成立した。被害の程度に応じ、1人当たり最高3000万円を支給する。
 同法は教団による地下鉄、松本両サリン事件などを重大なテロと認定。「被害者救済を図ることがテロと戦う国の姿勢を明らかにする意義を有する」とし、両事件や坂本堤弁護士一家殺害、目黒公証役場事務長監禁致死など8事件の被害者約4000人に給付金を支給する。
 介護が必要な後遺障害が残る被害者には3000万円、死亡者と重度障害者には2000万円を支給。ほかにも被害に応じて500万円から10万円を給付する。
 申請は住居地の都道府県公安委員会に行う。国は支給した額について、教団側に求償する。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080611-00000042-jij-pol