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2008年06月11日(水) 11時58分

LD事件 実刑の公認会計士、執行猶予付き判決求める 控訴審初公判産経新聞

 ライブドア(LD)の連結決算が粉飾されているのを知りながら有価証券報告書に「適正」意見を付けたとして、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪に問われ、1審東京地裁で懲役10月の実刑判決を受けた元公認会計士、久野太辰被告(43)の控訴審初公判が11日、東京高裁(中川武隆裁判長)で開かれた。弁護側は「実刑は重すぎる」と量刑不当を主張、執行猶予判決を求めた。
 弁護側は控訴趣意書で、事実関係を認めつつ、公認会計士が執行猶予判決を受けているほかの粉飾決算事件に比べて、LD事件の粉飾額が少ないと指摘。「執行猶予判決が相当」と主張した。
 久野被告は1審で、LD元社長、堀江貴文被告(35)らと共謀した事実はないと無罪を主張。昨年3月の1審判決は「連結決算が虚偽であると認識していたのに職責を放棄した」とし、検察側の求刑懲役1年6月に対し懲役10月の実刑を言い渡した。

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