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2008年06月10日(火) 22時00分

厚木で男性調理師の通夜/秋葉原・無差別殺傷事件カナロコ

 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で亡くなった調理師松井満さん(33)=厚木市森の里一丁目=の通夜が十日夜、同市船子の県央会館で営まれ、約五十人が参列。突然の悲劇に遺族や知人らが涙を流した。

 松井さんは、県総合リハビリテーションセンター(厚木市七沢)で入院患者らの食事の調理を担当していた。当時の同僚の男性は「(犯人に)謝罪の言葉を述べてほしい。反省をしてほしいと思う」。松井さんの命が理不尽に奪われたことにやりきれない思いを明かした。

 別の職場で一緒に働いていたという男性(24)は「この間まで元気だったのに…。(遺体の)顔を見せてもらったら、(松井さんは)いつもと変わらない様子だった。信じられない気持ち」と言葉に詰まりながら語り、涙を浮かべた。

 参列者によると、満さんの父親が別れの言葉を述べると、会場はすすり泣きに包まれたという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080610-00000025-kana-l14