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2008年06月10日(火) 21時40分

秋葉原殺傷 加藤容疑者の両親が謝罪 母は泣き崩れ毎日新聞

 父は深く頭を下げ、母は泣き崩れた−−。秋葉原7人殺害事件で、加藤智大容疑者(25)の両親が10日夜、青森市の実家前で事件後初めて記者会見。父親(49)は「息子が重大な事件を犯し、亡くなられた方、そしてけがをした方、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 午後7時20分、住民や報道陣ら約100人が囲むなか、両親はタクシーで帰宅。玄関前で会見に臨んだ。父親は「社会に与えた不安もかなりあったと思っております。本当に申し訳なく思います」と頭を下げた。そして「本日警視庁の事情聴取が終了しました。皆様にお答えできる内容はかなり難しいと思いますが、おわびだけ申し上げます」と淡々とした表情で述べた。

 記者団から「事件を防げなかったのか」などの質問が出たが、父親は「捜査の関係もあり、この場ではお答えできない」。社会的責任を問われると「謝っても謝っても償いきれません。まだ心の整理もついていない」と三度頭を下げた。加藤容疑者については「(取り調べに)正直に述べてくれればと思います」と、原因解明を捜査に託し、約5分で終了した。

 父親は紺色チェックの半そでシャツ、母親(53)は茶色長そでシャツ姿。母親は白いハンカチを口に当てて唇をかみしめていたが、途中で地面に崩れ落ち、うつむき、手で顔を覆った。会見終了後も両手をついたまま。父親の手を借りて地面をはうように約2メートル離れた玄関へ向かった。【宍戸護、酒井祥宏、山本佳孝】

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