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2008年06月10日(火) 16時02分

東京・秋葉原通り魔:県内も即応態勢 県警「危機感持ち」対応 /宮崎毎日新聞

 東京千代田区の秋葉原で8日に起こった通り魔事件を受け、観光地を抱える県内にも衝撃が走ったが、行政、県警は比較的冷静に事件を受け止めた。
 宮崎の実家に帰省していた東京在住の女性(63)は「若い人がこのような悲惨な事件を起こすことが一番怖い。きっと夢が持てなかったからだろう。社会制度の責任もある」と神妙に話した。
 県警は、同様の事件が発生した際、すばやく対応できるよう「これまで以上の危機感を持って勤務していきたい」と話した。
 また、東国原英夫知事の就任後、約49万人の観光客が訪れる県庁では4月から警備員1人を増員。既に警備体制を強化しており、県総務課は「来訪者への規制を高めることはないが、通常通り注意を続ける」と述べた。
 県庁では日中、正門と玄関、知事室前などで職員計8人が監視。知事の庁舎の出入りの際、客が群がって混乱が起きないように秘書広報課職員らが通行整理にあたっている。
 総務課は「県庁のツアー客は集団で行動しており、安全は確保できていると思う。不審者情報などは県警と連絡を取り合っている」と話している。【中尾祐児、小原擁】

6月10日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080610-00000265-mailo-l45