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2008年06月10日(火) 10時13分

「チョイ焼きとホッピーちょうだい!」オーマイニュース

 「低カロリー」「低糖質」「プリン体ゼロ」──。そんなうたい文句で最近ひそかなブームとなっている“ホッピー”を飲んでみた。知る人ぞ知る“ホッピー”は1948年に東京・赤坂で生まれた飲料だ。「本物のホップをつかった、本物のノンビア」との意味をこめて、当初は“ホッビー”と呼ばれたが、発音しにくいので、“ホッピー”となった。

 今ではホッピーにも何種類かあって、「お店用ホッピー」と「家用ホッピー」があり、どちらもレギュラータイプとブラックタイプがある。“家用”には、「55ホッピー」といって、麦芽使用率100%の、よりビールに近い味わいのものもある。

 「ホッピー」にあうのは、なんと言っても“モツ焼き”だ。

 最近、飲み友達に誘われて、モツ焼き屋に行ってきた。友人は、いきなり「チョイ焼きとホッピー」と注文して、いったい何が出てくるのだろう? と待っていると、「新鮮レバーをサッと焼いたの」と「ホッピー」、それに「甲類の焼酎」が出てきた。

 冷たいジョッキにホッピーと焼酎をつぎ込むと、泡が立ってまるでビールのよう。飲んでみると、とても飲み口がよい。

 何を隠そう、ホッピーを飲んだのは、この年になって初めての経験だ。焼酎の量とホッピーの量は、およそ1:5の割合が一般的だが、自分の好みで濃い目にしても薄くしてもかまわない。焼酎だけ欲しければ、「“なか”ちょうだい!」と言って調節しながら飲むこともできる。

 もともとはビールの値段が高いので、庶民は“ホッピー”でビールの気分を味わう、というのが始まりであったらしいが、今では「健康志向」も手伝って、おじさんのみならず、若者にも広まっているらしい。

 飲み口がさわやかなので、ついぐいぐい飲んでしまう。すると思ったより“酔い”がはやくまわるので、立ち上がった時に「グラッ」とくることを覚悟したほうがよい。まさに“ホッピー”は足に来るのだ。

(記者:工藤 和江)

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