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2008年06月09日(月) 14時27分

異常な犯行、ネット掲示板で「実況中継」読売新聞

 「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います」。東京・秋葉原の歩行者天国を地獄に変えた8日白昼の無差別殺傷事件。逮捕された加藤智大容疑者(25)は事件の約7時間前から携帯サイトの掲示板で犯行を予告、静岡県の自宅から秋葉原に向かう様子を刻々と「実況中継」していた。

 掲示板には「頭痛との闘い」「晴れればいいな」などと淡々と書き込まれ、異常な犯行へのためらいなどはうかがえなかった。

 警視庁の調べによると、加藤容疑者は8日午前8時ごろ、JR沼津駅(静岡県沼津市)前のレンタカー店で「引っ越しに使う」などとウソを言って2トントラックを借り、東名高速裾野インターから東京方面に向かい、横浜青葉インターで下りて国道246号で秋葉原に向かったという。

 掲示板の書き込みは午前5時21分に「ねむい」という言葉で始まり、「いい人を演じるのには慣れてる」「友達は、できないよね」などと犯行をやり遂げることへの自信をうかがわせるような書き込みも。

 裾野市の自宅は午前6時31分に出発。7時12分に「一本早い電車に乗れてしまった」、同24分には「30分余ってるぜ」と書いており、供述で明らかにした行動と一致している。

 書き込みはトラックの運転を始めた8時過ぎから9時41分まで中断。「神奈川入って休憩」「渋谷ひどい」などと東名、246号経由で秋葉原に向かった様子が記されていた。

 11時45分に「今日は歩行者天国の日だよね?」、午後0時10分には「時間です」と書き、計画通りに進んでいることがうかがわれ、この約20分後にトラックで現場の交差点に突っ込んだ。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080609-OYT1T00252.htm