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2008年06月08日(日) 16時42分

死者は5人に 負傷者は12人 秋葉原通り魔事件産経新聞

 東京・秋葉原の電気街で8日午後、赤信号を無視したトラックが交差点に突っ込んで横断者をはねた後、男がサバイバルナイフで買い物客らを刺した事件で、東京消防庁によると、犠牲者は5人になった。

【写真で見る】 白昼の凶行…ナイフで通行人を切りつけたのはこの男

 死亡したのは、20代の男性のほか、フジノカズノリさん(19)=漢字不明▽ナカムラカツヒロさん(74)=同▽男性(47)−ら計5人。
 警視庁万世橋署の調べによると、8日午後0時35分ごろ、東京都千代田区外神田のJR秋葉原駅近くの秋葉原電気街の交差点で、男が赤信号を無視してトラックで突っ込み、通行人ら5〜6人をはねた。
 さらに男は車から降りて、買い物客らをサバイバルナイフのようなもので次々と切りつけた。制止しようとした警察官や通行人ら男女17人がけがを負って病院に搬送された。男はその場で殺人未遂の現行犯で取り押さえられた。
 男は青森県出身で静岡県裾野市、職業不詳、加藤智大容疑者(25)。暴力団組員を名乗っており、「通行人を刺しました」「生活に疲れてやった」などと話しているという。
 これまでの調べによると、トラックは2トンのレンタカー。目撃情報などによると、加藤容疑者はジグザグ走行しながら交差点内に侵入、信号待ちの車を追い抜く形で交差点に進入して次々と横断者をはねたとみられる。
 その後、持参していたサバイバルナイフで買い物客らを刺すなどしたほか、制止しようとしたパトロール中の万世橋署交通課の男性警部補にも切りかかったという。
 現場は秋葉原駅から数十メートルの中央通りと神田明神通りの交差点。中央通りは日曜日で歩行者天国となっており、買い物客らで混雑しており、騒然となった。
 目撃した男性(20)は「ものすごい悲鳴を上げて男が走りながら刺していった。怖くなって逃げるので必死だった」と声を震わせていた。

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