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2008年06月08日(日) 16時33分

ジグザグ走行、馬乗り、メッタ刺し…白昼の惨劇でパニックのアキバ 産経新聞

 白昼の秋葉原で起きた通り魔事件。職業不詳の加藤智大容疑者(25)は大声で叫びながらトラックから降りて次々に通行人に襲いかかった。目の前で繰り広げられた惨劇。目撃者の証言から犯行を再現した。

【写真で見る】 白昼の凶行…ナイフで通行人を切りつけたのはこの男

 加藤容疑者は8日午後0時35分ごろ、レンタカーのトラックで神田明神下交差点方面から神田3丁目交差点にジグザグ走行で突っ込んだ。通行人を次々とはねた後、「ドーン」という轟音(ごうおん)とともにタクシーに衝突して数メートル先で停止した。少なくとも5、6人がはねられた。
 ベージュのジャケット姿の加藤容疑者がトラックから降りると、通行人らが詰め寄り、不穏な様子に。その後、加藤容疑者は、はねられて路上に倒れ込んでいた男性に馬乗りになり、男性の体をサバイバルナイフで何度も刺した。男性はピクリともしなかった。周辺は血の海となった。
 再び交差点に向かって走り出す加藤容疑者。交差点で制服警察官に話しかけるような様子で近づくと、平然とした様子でさっと脇腹を刺した。警察官は脇腹を押さえ路上に崩れ落ちた。
 加藤容疑者は「わー」と叫び声を上げながら、ナイフを持って走り出した。事件に気づいた買い物客はパニック状態。数百人が悲鳴とともに一斉に逃げ出した。
 加藤容疑者は駆けつけた警察官に追いかけられながらも、交差点の真ん中当たりで出合い頭に女性の腹を刺し、明治通り沿いを駅方面に走りながら、さらに別の男性を刺した。
 加藤容疑者は電気店の間の路地裏に逃げ込んだが、警棒を持って待ちかまえていた警察官に「ナイフを捨てろ」と言われ観念。警察官に組み伏せられて現行犯逮捕された。

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