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2008年06月07日(土) 10時01分

グッドウィル幹部逮捕 折口前会長は米国で隠遁生活日刊ゲンダイ

 人材派遣大手「グッドウィル」の二重派遣幇助(ほうじょ)事件。同社企画管理部の課長ら4人が逮捕されたが、注目はグループ前会長の折口雅博氏(46)だ。3月に会長職を辞め、米国で隠遁(いんとん)生活を送っている。
「折口氏は会長を辞めた後もグッドウィル・プレミア(旧クリスタル)の米国法人のアドバイザーに就任し、グループ内にとどまっています。ただ、本人は家族とともに米国に移住。子供も現地の小学校に入れています。ニューヨークにはグループ会社が経営する人気の日本食レストランもある。しばらくは米国に滞在し、再登板の機会をうかがうとみられています」(事情通)
 もっとも現場復帰は簡単ではない。今回の幹部逮捕で監督責任を問われる上、「M&Aに絡む金銭疑惑でも捜査当局にマークされている」(司法関係者)という。
 巨額借金の返済問題も抱えている。
「折口氏は、みずほ銀行から総額270億円を借りて自社株を買いまくっていました。この債権はみずほから外資連合に売却されましたが、保有資産をすべて処分しても返済できないとみられています。手持ちのグッドウィル株を売っても数十億円程度。軽井沢の28億円別荘はセガ元社長の中山隼雄氏に売却、田園調布の豪邸や葉山、伊豆高原のリゾートマンションも売りに出していますが、完済できそうにない」(証券アナリスト)
 グラビアアイドルとも遊べず、米国で悶々(もんもん)とするしかないか——。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080607-00000007-gen-ent