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2008年06月07日(土) 13時04分

多重債務相談:過去最多の1353件、前年度1割増 リストラ、倒産で深刻化 /福島毎日新聞

 県消費生活センターに昨年度寄せられた多重債務に関する相談が過去最多の1353件に上り、前年度(1218件)から約1割増えた。景気低迷により、リストラや倒産を背景にした深刻な相談が目立つという。
 県消費生活課によると、多重債務の相談は年々増加傾向で、相談内容は「8社から借金して毎晩のように取り立ての電話があり、死んでしまいたい」「借金が雪だるま式に増えてどうしようもない」などだった。低迷する県内の経済状況を反映し、「リストラされ毎日を生きるのが精いっぱいで借金を返せない」「会社が倒産し借金がかさむ一方。家族にも逃げられた」などの相談も目立った。
 県は今年度、多重債務者対策を重点とし、県中、県南、会津の各地方振興局でも月1回、弁護士による無料相談会を開いている。今後は相談マニュアルを作成し、市町村に配布するという。稲村忠衛・同課長は「一人で悩んでも解決しない。できる限りバックアップするので、早い段階で相談してほしい」と呼びかけている。
 相談窓口は同センター(024・521・0999)。【西嶋正法】

6月7日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080607-00000087-mailo-l07