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2008年06月06日(金) 09時00分

米空軍トップを解任=核兵器管理めぐる不祥事で−国防長官時事通信

 【ワシントン5日時事】ゲーツ米国防長官は5日、核弾頭の起爆部品を誤って台湾に輸出した問題など、空軍で相次いだ核兵器管理をめぐる不祥事を受け、マイケル・ウィン空軍長官と、同軍制服組トップのマイケル・モズリー参謀総長が同日、引責辞任したと発表した。ゲーツ長官が事実上解任したとみられる。
 ゲーツ長官は同日記者会見し、「空軍は核兵器の取り扱いに慎重さを欠き、管理体制がずさんで、構造的な問題だ。2人は指導力を欠いていた」と空軍の体質を厳しく批判した。
 空軍をめぐっては、2006年に核ミサイル起爆部品を誤って台湾に送っていたことが今年3月に発覚。昨年8月には、B52戦略爆撃機が核弾頭搭載ミサイルを積載したまま、米本土上空を飛行するなど不祥事が相次いでいた。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080606-00000035-jij-int