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2008年06月06日(金) 13時30分

ところでオバマ候補ってどういう人なの?R25

バラック・オバマ候補とヒラリー・クリントン候補。アメリカ民主党の次期大統領選挙のための候補者選びは、すでに歴史的な激戦と評されるほど盛り上がってる。

念のためおさらいしておくと、アメリカの大統領選挙は、有権者が州レベルの予備選挙(または党員集会)で党の指名候補者を選び、その後、本選挙が行われる。実際に予備選挙で選ばれるのは党の全国大会に州代表として出席する“代議員”で、彼らをどれだけ獲得するかで、指名候補者になれるか否かが決まる。実は外交・経済などの政策面で、両候補に違いはあまり見当たらない。でも現状、流れはオバマ候補で決したという見方がアメリカでは大勢を占める。んじゃその差はどこに由来するのか?

オバマ候補は46歳。ハーバード大を卒業し人権派弁護士として活動後、97年からイリノイ州議会議員に。合衆国上院議員には04年に初当選したばかりの新米なのだが、そのハンデを超越するカリスマ性があるという。

ある国際政治学者は「オバマ氏は、支持政党やその有無を問わず、幅広い支持を集める魅力を持っている。対立政党の支持者などからの人気は、クリントン候補には欠けているもの。さらに氏には、ブッシュ家でもクリントン家でもない新鮮さと若さがある。そこに人々は熱狂する」と分析する。「大統領選挙では、メディアが大きな力を持つ。初期の予備選挙で善戦したダークホースが全国的な知名度を得て、有力候補をおびやかすことも珍しくない。オバマ候補は、SNS経由の資金集めをはじめ、当初からネットという新しいメディアをうまく活用していた。また演説の力強さと巧みさ、特に“change=変化”というシンプルな言葉の効果的なくり返しが、インターネットを利用する若年層の高い支持を生んでいる」と指摘するジャーナリストもいる。

オバマ候補が例の年次改革要望書の内容を左右する可能性が高い人物であることは確か。注目しておいて損はない。
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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