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2008年06月05日(木) 20時38分

グッドウィル二重派遣「ノルマ厳しく、知りつつもやめられなかった」産経新聞

 人材派遣大手「グッドウィル」(GW、東京)の二重派遣事件で、警視庁保安課に逮捕されたGWの企画管理部事業戦略課長、上村泰輔容疑者(37)らが「本社からのノルマが厳しく、二重派遣と分かっていたが(東和リースからの派遣の依頼を)断れなかった」などと供述していることが6日、分かった。また平均して毎日10人以上が二重派遣されおり、悪質な派遣が常態化していた実態も明らかになった。
 同課は、GWの神野彰史前社長らからも任意で事情聴取するなど、GW経営陣の関与についても調べている。
 逮捕された上村容疑者らは調べに「支店間で(売り上げを)競わされていた」などと、本社からの月々のノルマの厳しさを口にしているという。
 東和リースは平成14年にGWが買収した人材派遣会社「ラインナップ」の顧客で、買収後も派遣先として引き継がれた。調べによると、東和リースは平日で平均10人程度、最大で20人ほどの派遣社員を受け入れていた。「東和は大口で支払いもよい安定顧客だった」(GW関係者)。労働者はほとんどが二重派遣されていたとみられている。

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