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2008年06月04日(水) 12時24分

近所で長州戦争の供養碑を見つけたオーマイニュース

 町にはそれぞれ刻まれた歴史がありますが、いつも歩いているところ、何気ないところに、歴史を静かに物語っているほこらなどがあったりするものです。

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 私の住む北九州・門司は、九州と本州を結ぶ関門海峡があり、源平合戦に代表されるように数々の歴史の舞台にもなりました。だからなのか、わが家の周りには弘法大師ゆかりの地など「外を歩けばほこらに当たる」といっても過言ではないくらいに歴史の跡があります。見落としがちな小さなほこらが実は大きな歴史の舞台を物語っていたりする、そんなわが家の周りで歴史散歩をしてみました。

■長州戦争の戦死者を供養

 今回ご紹介するのは、長州戦争の戦死者を供養するほこらです。ファミリーレストランやドラッグストアが並ぶ町並みの端にちょこんとそのほこらはあります。門司駅に近い大里(だいり)と呼ばれるところにあり、わが家からは歩いて7分。よく利用するバス停があるので毎日のように通るところにそのほこらはありました。

 1866年、小倉・小笠原藩と長州・毛利藩との間で繰り広げられた長州戦争。長州軍の騎兵隊長は高杉晋作。小倉に向けて進軍し、この大里の地でも激しい戦いが繰り広げられました。長州戦争はその後、舞台が小倉へと移り、劣勢となった小倉藩が自ら城に火を放ち、城はすべて焼け落ちました。そんな歴史を今に伝えるほこらが家から歩いて数分の、しかもよく利用するバス停の目の前にあったとは驚きです。

 弘法大師ゆかりの地、風呂の井戸などなど、わが家の周りには気になるほこらなどがたくさんあり、まだまだ知らないことが多いので、見つけたらまた記事でお伝えしたいと思います。

 自分の家の周りに歴史を物語る何かがあるかも…… そう思うと散歩や何気ない通勤・通学がちょっと楽しくなるかもしれないですね。

(記者:原田 耕一)

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