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2008年06月04日(水) 10時50分

ホタルはこのまま絶滅してしまうのだろうか?オーマイニュース

 「望地の田んぼとゲンジボタルを守る会」の代表、小野さんからメールがきました。この時期は、ホタルが増える時期なのですが、逆に減っているというのです。

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 「イヤな予感がします。この4年間の活動が、むなしい結果になるような気がしてなりません。6月8日のホタル観察会は、あまり期待できないと思われます」

 このメールが来てから、早速ホタルの生息地である相模川のほとりの望地河原に行こうと思ったのですが、3日間、雨模様の寒い日が続き、行けずじまい。

 しかし、昨年は、大変な思いをしたので、逆に、「これで、ホタルどろぼうは来ない」と安心しました(関連記事「寒風のなか、ホタルのためにゴミ拾い」)。

 小野さんによると、ホタル激減の原因は3つだそうです。

(1) 用水路改修工事の影響で、ホタルのエサとなるカワニナが住めないような汚れた川床になってしまった

(2) わき水が急激に減っている

(3) ホタルの卵を盗む業者、どろぼうがいる

 また、悪意なき善良な市民や子どもたちも、自然破壊に参加しているかもしれません(関連記事:「黄金週間の憂鬱」)

 神奈川県民や相模原市民に限らず、人間は、大切なものを失いつつあると思います。そのことを、目で見て、実感してほしいものです。今年はホタル見学の人々が、がっかりして帰ることでしょう。以下のデータは小野さんたちで調べたものです。

2006年 5月26日 ホタル282匹
2007年 5月26日 ホタル72匹
2008年 5月26日 ホタル6匹

2006年 5月27日 ホタル416匹
2007年 5月27日 ホタル142匹
2008年 5月27日 ホタル3匹

2006年 5月28日 ホタル524匹
2007年 5月28日 ホタル34匹
2008年 5月28日 ホタル3匹

 6月1日には、やっと天気も晴れたので、私も様子を見に行きました。

 用水路の道でホタルのエサであるカワニナが、捨てられているのを見ました。無知という犯罪性の怖さを感じます。

 しかし、何もできないわけではない。ホタルのいない暗闇に、立つだけでもいいのだと思います。

 同じ無念を、分け合える友人たちに出会えたことが、たぐいまれなる偶然であり、希少価値があることなのかもしれないと、私は思っています。

(記者:小牧 みどり)

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