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2008年06月04日(水) 12時33分

プロフェッショナルはどうあるべきか、転職フェアで考えたオーマイニュース

 株式会社キャリアデザインセンターが主催する「第47回エンジニアtype適職フェア」が5月31日、東京ドームシティ・プリズムホールにて開催された。キャリアデザインセンターは転職に関する各種サービスを展開する企業である。エンジニアtype適職フェアは転職希望のエンジニアを対象としたイベントで、年間複数回開催される。

 当日は雨天にもかかわらず、開場時間11時の10分前には既に入り口に長蛇の列ができていた。年度末が過ぎて仕事が一段落し、6月まで在籍すればボーナスが出るという時期であるため、転職希望者が多いのではないかと推測する。

 適職フェアでは求人企業の人事対象者から直接話を聞くことができる。求人企業としてトヨタ自動車、日立製作所、日本アイ・ビー・エムをはじめとする多数の有名企業が出展している。また、会場では転職アドバイスや市場価値診断テストも受けられる上、企業担当者によるセミナーも開催された。

■プロフェッショナルの姿勢を考えた

 その中でマイクロソフト株式会社・福山耕介氏による「スキルアップできる環境で日本一のエンジニアを目指す!」を紹介したい。

 福山氏はマイクロソフトのミッションを「世界中のすべての人々とビジネスの持つ可能性を、最大限に引き出すための支援をすること」と説明する。単に製品を売ってもうけて終わりとは考えていないということである。福山氏自身、このミッションを気に入っていると語る。

 その上でエンジニアに求めるものとして、圧倒的な技術力、お客さまに対する責任感、卓越したコミュニケーション能力、ロジカルな思考力の4点を挙げた。

 福山氏のプレゼンテーション内容はマイクロソフトのエンジニアに限らず、すべての職種のプロフェッショナルに必要なものと考える。

 私は東急不動産から購入したマンションについて、引き渡し後に東急不動産の不利益事実(隣地建て替えによる日照・眺望阻害・騒音発生)不告知が判明したため、消費者契約法に基づき売買契約を取り消した。

 私が東急不動産の物件には住んではいられないと考え、契約取り消しにこだわった背景には、東急不動産とその販売代理の東急リバブルの従業員の体質が、プロフェッショナルの内容とは正反対であったという面がある。福山氏のプレゼンテーションを聞いて、改めてそう感じた。

 まず、売ったら売りっぱなしの姿勢。そして専門知識の欠如を恥じることなく「分かりません」で回答を済ませてヨシとするメンタリティ。問い合わせを放置する無責任な態度。コミュニケーションをとろうとせず一方的な理解を求めるだけの姿勢。「建て替えにより新しい建物になった方がきれいになって喜ぶ人もいる」という非論理的な言い訳……。

 これらのすべてが、驚くほどプレゼンテーション内容の真逆になっている。

 プロフェッショナルはどうあるべきか、という深い問題を考えさせられるセミナーであった。

(記者:林田 力)

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