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2008年06月04日(水) 13時13分

美術館のライバルは個人収集家!? COURRiER Japon + hitomedia

最近のアート収集家は、美術館に作品を寄贈せずに私設美術館を作る傾向にある。たとえば、ウォルマート経営者一族のアリス・ウォルトンは、1億5000万ドル(約150億円)を投じてアーカンソー州に美術館を建てる予定だ。こうした動きに、既存の美術館の館長たちが悲鳴を上げている。
美術品オークションでも、美術館が個人収集家に競り負ける例が増えている。たとえば、アッシャー・B・デュランドの作品のオークションでは、メトロポリタン美術館とワシントンのナショナル・ギャラリーが手を組んでも、先のウォルトンに競り勝つことができなかったという。
この対策として各美術館は、より多くの作品を展示できるようにスペースを広げたり、収集家を経営幹部に迎え入れたりしている。ルーブル美術館も最近、収蔵する名画140点をイタリアの出版社が主催する展覧会に400万ユーロ(約6億5千万円)で貸し出すことを決定するなど、さらなる資金獲得に積極的だ。

リベラシオン(フランス)ほか

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080604-00000000-cou-int