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2008年06月04日(水) 15時01分

柏の中3殺人未遂:「生徒を早く見つけ出せ」 元暴走族のリーダーが指示 /千葉毎日新聞

 事件は元暴走族のリーダーらの指示によって起こされていた——。
 流山市の中学3年の男子生徒(14)が、柏市の無職少年に金属バットで頭を殴られ、意識不明となっている殺人未遂事件で柏署は3日、無職少年に事件を指示していたとして、柏市松ケ崎、とび職、加藤龍馬容疑者(21)ら元地元暴走族のメンバー3人を、殺人未遂容疑で逮捕した。少年はこの暴走族の現役メンバーで、柏署の調べに対し「先輩に逆らうことはできなかった。報復が怖かった」などと話しているという。
 事件は当初、生徒が携帯電話の自己紹介プロフィルサイト(プロフ)に掲載した暴走族の特攻服姿の写真を、少年がたまたま見つけ「(メンバーではないお前が)どうして着ているんだ」と、掲示板に書き込んだことがきっかけとされていた。
 しかし、その後の調べで、特攻服姿の写真を見た加藤容疑者が、少年らに生徒の身元を特定するよう率先して指示していたことが判明した。加藤容疑者は「早く見つけ出せ」「生徒をしめろ」などと何度も命令し、身元が分かると同容疑で逮捕された流山市東初石2、土木作業員、江口翔吾(21)▽柏市十余二、内装工、板野良祐(21)の両容疑者に指示して4月22日深夜、生徒を携帯電話で呼び出し、事件現場の柏市高田の高田緑地へ車で連れて来させた。
 江口容疑者らは、少年に車内に用意していた金属バットを使うように指示。合流した加藤容疑者と別の成人男性、少年2人の計7人で生徒と相対し、少年が金属バットで殴るのを止めなかったという。
 7人は全員、同じ暴走族の元メンバーと現役メンバーで、逮捕された少年は一番年下だった。柏署は現場にいた成人男性1人と別の少年2人についても、事件に関与した疑いがあるとみて調べている。
 また、柏署は3日、少年を別の傷害と恐喝未遂容疑で千葉地検松戸支部に送致した。【斎藤有香、斎川瞳】

6月4日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080604-00000145-mailo-l12