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2008年06月04日(水) 03時03分

発砲立てこもり「自殺した男が銃用意」…闇サイトで知り合う読売新聞

 埼玉県川越市の発砲・立てこもり事件で、2人組は計3丁の拳銃を所持しており、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された男は「拳銃はすべて(自殺を図った)もう一人の男が用意した」と供述していることがわかった。

 2人はインターネットの闇サイトで数日前に知り合ったとみられるが、「互いに名前は知らなかった」とも供述。県警は2人の接点や拳銃の入手ルートを追及する。

 乗用車内で頭を撃った後、銃刀法違反(加重所持)容疑で現行犯逮捕された住所・職業不詳、金子謙容疑者(55)は3日午後1時半ごろ、搬送先の病院で死亡した。

 県警幹部らによると、金子容疑者は1992年1月、仲間の男らと東京都杉並区の外科医を誘拐し、身代金3000万円を奪った。同年12月、身代金目的誘拐などの罪で東京地裁から懲役14年判決を受けて服役。2006年2月に岐阜刑務所を仮出所していた。

 誘拐事件で、金子容疑者らはブラジル製の回転式など複数の拳銃を使用していた。

 今回も3丁の拳銃が使用された。1丁は住所不定、無職長谷部伸一容疑者(43)が投降の際に所持していたもので、ペン型。ほかは、金子容疑者が立てこもり中に車内から投げ捨てた回転装弾式と、自殺に使ったトカレフだった。形状はそれぞれ異なるが、県警は金子容疑者がいずれも調達した可能性が高いとみている。

 長谷部容疑者は99年6月、勤務経験のある同県深谷市(当時・川本町)のパチンコ店に侵入して現金を盗んだとして逮捕され、窃盗罪などで実刑判決を受けていた。

 捜査幹部によると、このパチンコ店は、長谷部容疑者が3日に強盗に入ったことを認めている同県鴻巣市のパチンコ店と同じ系列だという。県警は今回の強盗計画との関連を調べている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080603-00000064-yom-soci