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2008年06月03日(火) 15時57分

オーマイ読者相談室 遅刻癖が治りません〜森永卓郎センセイの回答オーマイニュース

(相談)
子どものころからの遅刻癖が治らず、ついに先日彼氏に振られました。これも1つの病気じゃないかと思うのですが、治す方法はありますか? (25歳女性、会社員)

◆森永卓郎センセイの回答

 本当にあなたには「遅刻癖」があるのでしょうか。例えば、海外旅行にでかけるときも、空港に遅刻をして、飛行機に乗れていないのでしょうか。おそらく、そうではないと思います。

 大切な用事のときには、早めに準備をしたり、余裕をもって家をでるために、遅刻はしないものです。遅刻をする人は、心のどこかに「多少遅れても大丈夫」という甘えがあるのです。

 遅刻をして彼氏にふられてしまったということですが、一度や二度の遅刻でふられてしまったわけではないでしょう。おそらく、到着時間が、待ち合わせ時間よりも、平均を取っても遅いのではないですか。

 だったら、遅刻癖を直すのは簡単です。いままでの平均遅刻時間に、さらに10分加えた分だけ早く家やオフィスを出ればよいのです。

 例えば、今まで待ち合わせに平均15分遅刻してきたのだったら、25分前に出かけるようにしましょう。それだと早く着いてしまって待つことになるケースが増えてきます。しかし、自分が待つ側に回れば、今まで、あなたが待たせてきた人の気持ちも分かるはずです。

 ただ、どうしても早く出ることができない場合には、まだ方法があります。

 順調に行けば間に合う時間に出発することは大前提ですが、もし、乗ろうとしている電車などに遅れが発生したら、すぐに別の経路に切り替えましょう。いまは、携帯で簡単に所要時間を検索できます。

 時間に間に合う経路がみつかったら、躊躇せずにその経路に切り替えましょう。電車やバスで経路がみつからない場合は、タクシーを利用しましょう。コストは高くつきますが、それは余裕をみておかなかったあなたへのペナルティです。

 そして一番大切なことは、遅刻しそうになったら、どれだけ遅刻するのかを携帯メールなどで正確に相手に伝えることです。「もうすぐ着きます」という「そば屋の出前」の言い訳を繰り返してはいけません。多くの人は、遅刻そのものに怒っているのではありません。誠意のなさを怒っているのです。

◆同じ相談への内田春菊センセイの回答は「 それだけが問題でしょうか?

プロフィール
森永卓郎[もりなが・たくろう]経済アナリスト
1957年生まれ、東京都出身。東京大学経済学部卒業後、日本専売公社、経済企画庁、三和総合研究所などを経て、獨協大学経済学部教授。専門はマクロ経済、計量経済、労働経済。ミニチュアカーや有名人の名刺、フィギュアなどのコレクターとしても知られる。牛丼評論家でもある。著書に『年収300万円時代を生き抜く経済学』(光文社)『年収崩壊』(角川新書)など。

(OhmyNews編集部)

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