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2008年06月03日(火) 13時08分

就職の面接に「15分前到着」は非常識?オーマイニュース

 就職の面接、いや就職に限らず、「面接」というものは時間ちょうどに開始するのがよい、というのは常識だと思います。ですが、その場合、面接を受ける側は少し早くに到着するわけです。その少し早い到着というのは、どのくらい早く行っても大丈夫ということなのでしょうか?

 就職面接で、例えば「午前10時から面接」というスケジュールだったとして、その会社前に9時40分に到着したとします。多くの会社では、到着したら受付から電話で取り次いでもらい、面接の部屋に案内され、担当者が現れて、面接が開始されます。

 その場合、10時に受付から電話をかけたならば「遅刻」ととられてしまうのでは? というのが私の考えです。なので、私は大体、5分前くらいに受付から電話するようにしています。さらに小さい会社では、2、3分前に伺うようにしています。

 「1分でも遅刻はいけない」し、「あまりにも早すぎるのも迷惑」。ですが、どのくらいが適切と迷惑の境目なのでしょうか?

 なぜ、こんな疑問を持ったかと言いますと、実はこんな面接を体験したからです。

 以前、とある食品会社の求人に申し込み、面接を受ける事になりました。

 私は当日、面接予定時間の30分前くらいに会社に到着しました。さすがに30分前はまずいな、と思い、時間をつぶして15分前に「少し早いけど、大丈夫だろう」と思い受付に行き、面接用の部屋に通されました。

 最初に人事担当者の方が現れ、募集内容の確認や会社の説明を聞きました。

 説明が終わるころ、「現場の責任者」という男が現れました。私があいさつをすると、その男は自分の名刺を出し、無言で机に無造作におき、片手で私の方へ押しやりました。

 私は驚きました。

 いくつかの派遣会社で基本的なビジネスマナーを教わっていました。名刺交換に関しては、「立ち上がって、両手で名刺を持って丁寧に渡すのが常識」と教わったからです。

 そしてその男はさらにいいました。

 「15分前に来たでしょ。そういう常識外れのことをするようでは無理だね」

 その場で「不採用」というような言い回しです。

 自分も「確かに少し早すぎた」とは思いますが、名刺の渡し方といい、その男のふてぶてしい態度といい、「どっちが非常識なんだよ」という気持ちでした。

 以前、本で外国の「ある国では時間前に訪問するのは失礼にあたる」というのを読んだ事があります。しかし日本で、ましてビジネスシーンであれば、時間の少し前に訪れるのはそこまで「失礼」ということはないと思います。

 ましてや、「その場で即不採用」となるほどのミスではないと思います。

 「面接予定時間15分前に訪問」はそんなにまずいことなのでしょうか?

 最初に書いたとおり、5分前くらいに行けば良い話なんでしょうが……

(記者:白石 竜次)

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