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2008年06月03日(火) 22時59分

<リーマン・ブラザーズ>サブプライムで上場後初の赤字に毎日新聞

 【ワシントン斉藤信宏】米証券大手リーマン・ブラザーズが今月中旬に発表予定の08年3〜5月期決算で、94年の上場後初の赤字に転落する見通しであることが3日、明らかになった。米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が関係者の話として報じた。リーマンは経営安定に向けて、30億〜40億ドル(約3150億〜4200億円)の普通株を発行し、資本増強に乗り出す方針。4月上旬にも優先株40億ドルを発行する増資を実施したばかりだが、低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題に伴う評価損計上に歯止めがかからず、さらなる手当てが必要と判断した。

 リーマンに関しては、米格付け会社大手のスタンダード・アンド・プアーズが格付けを引き下げたばかり。これまでにサブプライム問題絡みで計上した損失は累計33億ドル(約3200億円)に達している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080603-00000168-mai-bus_all