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2008年06月02日(月) 22時21分

「せんとくん」にライバル登場 公募キャラ、その名も…朝日新聞

 奈良市の平城宮跡などで2010年に開かれる「平城遷都1300年祭」の公式キャラクター「せんとくん」にライバルが現れた。「かわいくない」と「せんとくん」に批判的だった市民有志「クリエイターズ会議・大和」が2日、独自に公募していたキャラを発表。鹿が平城宮の朱雀門を模した帽子をかぶり、マントをまいた「まんとくん」だ。地元商店街などは「まんとくん」を活用する意向で、同祭には二つのキャラが並び立つことになる。

公募キャラクター「まんとくん」

公式キャラクター「せんとくん」

 同会議によると、全国619点の応募の中から候補を30点に絞り、インターネットや奈良市の街頭で人気投票を実施。約4万9千人が参加したインターネット投票でトップの5千票以上を集めた「まんとくん」が満場一致で選ばれた。イラストを描いたのは埼玉県鴻巣(こうのす)市のデザイナー、クロガネジンザさん(36)。名前は背中のマントや、万人の知恵から生まれたことなどに由来し、同会議がつけた。

 同会議の田中功事務局長(57)は「万は千より多い。こちらのイベントに『せんとくん』を招待したい」と満足げ。今後、商店街や企業などにイベントでの活用や商品開発などを呼びかける。一方、同祭を主催する奈良県などでつくる事業協会は「友達が生まれるのは歓迎したいが、公式キャラはあくまで『せんとくん』。『まんとくん』との共演は要請があれば検討したい」としている。(高橋友佳理)

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http://www.asahi.com/culture/update/0602/OSK200806020065.html