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2008年06月02日(月) 18時22分

日本サッカー協会元会長の長沼健さん死去朝日新聞

 日本サッカー協会の元会長で68年のメキシコ五輪で銅メダルを獲得した日本チームの監督を務めた長沼健(ながぬま・けん)さんが2日、肺炎で死去した。77歳だった。家族による密葬が行われる。

 広島県出身で14歳の時に被爆した。関学大と中大を卒業した後、古河電工に入社。56年のメルボルン五輪に日本代表選手として出場した。64年東京、68年メキシコの両五輪では監督を務めた。メキシコでは得点王になった釜本邦茂さんらを擁して1次リーグを突破。3位決定戦でメキシコを2—0と下し、銅メダルに輝いた。

 サッカー協会の専務理事や副会長を務めた後、94年5月から98年7月まで会長を務めた。日本と韓国が招致を激しく争った02年ワールドカップ(W杯)では協会の先頭に立って国際サッカー連盟などへ働きかけた。

 協会会長を退いた後は協会の最高顧問に就任。日本体育協会副会長や、02年W杯日本組織委員会(JAWOC)副会長も務めた。

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