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2008年06月02日(月) 13時06分

知的障害者施設全焼、3人死亡1人重傷 神奈川・綾瀬朝日新聞

 2日午前2時半ごろ、神奈川県綾瀬市寺尾北1丁目の知的障害者施設「ハイムひまわり」から出火、木造モルタル2階建て約320平方メートルが全焼し、男女3人の焼死体が見つかった。入所者の男性2人と女性1人の行方がわからなくなっており、県警大和署が身元の確認と出火原因の特定を急ぐとともに、施設の管理態勢に問題がなかったか関係者から話を聴いている。

火事があった知的障害者施設=2日午前9時11分、神奈川県綾瀬市寺尾北1丁目、本社ヘリから、上田幸一撮影

  

 調べでは、行方不明になっているのは2階に入居していた角田和之さん(60)と磯崎昭さん(57)、松本幸子さん(69)。遺体は角田さんと松本さんの自室で1体ずつ、1階食堂部分で1体が見つかった。食堂の真上は磯崎さんの自室で、自室は焼け落ちたとみられている。2階にいた別の男性(51)も気道などをやけどする重傷で病院に運ばれた。命に別条はないという。

 施設には1階に2人、2階に5人の計7人が個室で入居していた。1階の女性2人と2階の女性1人は避難して無事だった。この火事で、隣接する2階建て住宅1棟が全焼し、3棟で壁などが焼けた。

 同署によると、施設1階には管理人室があり、普段は管理人が寝泊まりしていたが、この日は管理人が旅行のため、施設にいたのは入所者だけだったという。

 「ハイムひまわり」は社会福祉法人聖音会(神奈川県鎌倉市)の施設で、50〜60代の知的障害者が入居していた。1階は個室2部屋のほか管理人室、風呂、食堂などがあり、2階は個室6部屋があり、1部屋は空室だった。

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