浜松市南区飯田町の電器店「すぎうら電化」で５月３１日、経営者の杉浦幸男さん（６６）が刺殺されて現金が奪われた事件で、静岡県警浜松東署捜査本部は２日、同市東区篠ケ瀬町、職業不詳吉田修容疑者（５１）を強盗殺人の疑いで逮捕した。「金に困って強盗に入り、抵抗されたので刺した」と話し、容疑を認めているという。
現場に残された遺留物などから吉田容疑者が浮上。捜査本部はこの日朝、同容疑者の自宅アパートから、凶器とみられる刃渡り約１０センチの小型ナイフと、血の付いた衣服、自転車を押収した。アパートは杉浦さん方から数キロしか離れていないが、互いに面識はなかったという。
吉田容疑者は犯行当日、自転車で周辺を回りながら、強盗に入る家を物色し、杉浦さん方に目をつけたらしい。
調べでは、吉田容疑者は５月３１日午前０時ごろ、杉浦さん宅に押し入り、１階居間で寝ていた杉浦さんに刃物を突きつけて「金を出せ」と要求。抵抗した杉浦さんの胸や右大腿（だいたい）部などを刺して殺害し、妻の恵美子さん（６４）から現金約１２万円を奪った疑い。
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