実態はラブホテルなのに一般のホテルを装って住宅街で営業したとして、兵庫県警は２日、同県明石市二見町福里の「ホテルＪｏｙ」や、同建物の所有会社で同県姫路市議が営む不動産会社など５カ所を風俗営業法違反（禁止地域営業）の疑いで家宅捜索した。同ホテルは旅館業法に基づく申請で営業しており、県警は営業形態を改めるよう再三警告したが、抜本的な改善がなく悪質と判断した。経営者の女（５４）から事情を聴いている。同様の偽装営業でのホテルの家宅捜索は同県内で２件目。
ラブホテルへ家宅捜索に入る兵庫県警の捜査員＝２日午前１０時、兵庫県明石市二見町福里
県警生活環境課の調べでは、同ホテルは５月１９〜２４日、風営法に基づく県風営法施行条例で禁止された住宅街でラブホテルの営業をした疑い。県警は０５、０６年の調査でアダルトグッズの自販機などを確認し、ラブホテルにあたると判断。再三にわたって警告し、同ホテルは一時的に自販機の商品を一般の下着に替えたが、今年５月、再びアダルトグッズの販売などを確認したという。
この日朝、同課の捜査員ら約２５人が同ホテルに入り、中にある事務所などの捜索や現場検証をした。
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