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2008年06月02日(月) 10時49分

イランやジンバブエ、「孤立」首脳も出席 食糧サミット朝日新聞

 【ローマ=喜田尚】3日からローマで開かれる国連食糧農業機関(FAO)の食糧サミットに、欧米から圧政批判を受けるジンバブエのムガベ大統領と核問題で国際社会から孤立するイランのアフマディネジャド大統領が出席することが明らかになった。食糧価格高騰をめぐって、両大統領が激しい先進国批判を展開することも予想される。

 ムガベ大統領は1日深夜、夫人や大勢の同国代表団を引き連れて到着した。ANSA通信などが伝えた。大統領の外遊は野党候補が勝利宣言しながら決選投票実施が決まった3月の大統領選後初めて。ジンバブエは4月発表の食糧価格高騰をめぐるFAOの報告書で「特に国外からの支援が必要」とされた37カ国の一つ。

 一方、イランのアフマディネジャド大統領の出席は1日、同国外務省のホセイニ報道官が定例記者会見で確認した。大統領は就任以来3年連続で国連総会で演説。多くの開発途上国を苦しめる食糧価格高騰がテーマのサミットで、自らの存在感を示す狙いがあるとみられる。

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http://www.asahi.com/international/update/0602/TKY200806020061.html