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2008年06月02日(月) 10時48分

プエルトリコはクリントン氏勝利 オバマ氏の優位動かず朝日新聞

 【ワシントン=小村田義之】米大統領選の民主党候補者指名レースで、カリブ海の自治領プエルトリコの予備選が1日行われ、ヒラリー・クリントン上院議員が大差で勝利を収めた。だが、オバマ上院議員との獲得代議員数の差が大きく狭まるまでには至らず、モンタナ、サウスダコタ両州で3日に行われる最後の予備選を前にしたオバマ氏の優位は動いていない。

  

 CNNの集計(確定)によると、クリントン氏の得票率は68%、オバマ氏が32%。プエルトリコの住民はもともとクリントン支持が多いヒスパニック系で、クリントン氏は過去1週間のうち6日間を現地での選挙運動にあてた。

 クリントン氏は1日、プエルトリコで勝利演説し、「3日に予備選日程を終えた時、オバマ氏も私も指名が確定する代議員数は得ていない。私は総得票数でリードし、彼は代議員数でわずかに優位だろう」と予測。指名の行方は上下両院議員ら特別代議員の「双肩にかかっている」との認識を示し、「米国のために戦い続けましょう」と訴えた。

 一方、オバマ氏は中西部サウスダコタ州で演説。「多くの民主党員は、この長期戦の後で和解できるかを心配している。だが、クリントン氏と私の違いは、共和党との違いに比べればたいしたことはない」と結束を呼びかけた。

 プエルトリコは55人の一般代議員が割り当てられているが、11月の本選挙では投票権がない。1日の予備選を受けた獲得代議員総数(CNN調べ)はオバマ氏が2070人、クリントン氏は1915人で、オバマ氏は指名獲得に必要な過半数の2118人まで、あと48人に迫った。

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