2008年06月02日(月) 10時37分

国内最大級！「ウインズ新横浜」がオープン間近（オーマイニュース）

　「ウインズ新横浜」、こと新横浜場外勝馬投票券発売所が6月21日、いよいよオープンします。

オープン間近の周辺の様子を見る

　JR新横浜駅から徒歩4分、市営地下鉄新横浜駅のすぐ目の前と、主要都市の中で交通アクセスに恵まれた場所にあります。

　JRAの宣伝文句には

　「快適な空間と上質なサービスを提供するウインズを目指し、特にお客様からのニーズが高い映像モニター設備やいす席を用意し機能の充実を図りました。初心者、ライトファンからヘビーファンの方々まで幅広いファン層にご愛顧いただけるよう、2タイプのエクセルフロア、フード＆レストコーナー、レディースペアシートなどを配置、特色あるフロア構成となっております」

と書かれています。競馬ファンはオープンを心待ちしていることでしょう。JRAでは1日の来場者を3万1500人と見込んでいるそうです。

　一方、地元住民にすれば、夜も眠れない事態が心配されます。さしたる反対運動などはなく、開設に至ったと聞いていますが、新横浜周辺ではこれまで、サッカーやコンサートなどの大イベントが開催される度に、小さな問題は起きていました。大渋滞や混雑、ゴミの山そしてダフ屋の横行などに、住民は長年耐えてきました。

　ウインズの開設によって、その心配に拍車がかかることを、地域住民は恐れています。JRA関係者、当局の準備は万端なのでしょうか？

■交通渋滞対策は？

　日産スタジアム、新横浜アリーナ、新横浜スケート場そして先頃オープンした駅ビルなど、新横浜駅周辺にはスポーツ・娯楽・商業施設がたくさんあります。幹線道路がクロスする北口駅前は、いまだ再開発整備の工事中です。平時はスムーズに流れる道路も、イベントがある日には大渋滞となります。第三京浜のインターから長蛇の列になる可能性も否定できません。駅前が川という地形から迂回路がなく、住民は「忍」の一文字を強いられます。

■人の交通整理は？

　まずはウインズへの人の流れをどうさばくのか、です。新幹線・横浜線・市営地下鉄・バス・徒歩で来られた人への対応が心配です。それでなくとも工事中で不便な現状では、人が右往左往せざるを得ない状況です。車道を横切る勇気ある（？）歩行者がでてくる可能性があります。イベントが同時開催となった時にはどうなるのでしょうか？　「道譲れで小競り合い」などとならないことを祈ります。

■違法駐車の取り締まりは？

　新横浜駅前には大規模な駐車場（日産スタジアム700台とプリンスぺぺ800台）が少なく、駐車場から溢れた車の居住地区での違法駐車が懸念されます。アリーナに近い、新横浜駐車場は道が一方通行の上に渋滞がひどく、住民の交通の妨げになっています。

■路上喫煙防止対策は？

　新横浜駅周辺は、いまだに路上喫煙防止条例が適用されていません。注意しても無視、わがもの顔でくわえタバコの輩がいます。横浜駅と関内駅とでは込み具合が違うとでもいうのでしょうか？　ポイ捨ての吸殻はきちんと清掃してくれるのでしょうか？

■ごみ捨て対策は？

　イベント帰りの人通りが途絶えた後は、缶やビン、食べ残しのファーストフードといった残飯が道路に散らばっています。もっとも手に負えないのは食べ残しです。翌朝にはカラスが飛んできてついばみます。時間が経った残飯から出る異臭は、通勤時の爽やかな気分を吹き飛ばします。

■違法出店対策は？

　今でもアリーナ通りを中心にして、路上のお弁当やさんが昼時に並んでいます。競馬帰りの1杯を屋台の立ち飲みでしたい人もいるでしょう。当局が弁当やさんを取り締まっている様子はありません。屋台対策はどうしようと考えているのでしょうか？

■路上宴会対策は？

　ウインズ新横浜は鳥山川の川辺にあります。川辺というのは、格好の無料宴会場です。ベンチに座って競馬談義を咲かせたい人にはとても便利です。車座で宴会をしても、寝そべっても、罪には問われないはずです。子どもたちが遊ぶ場所が占拠されたらどうするのでしょうか？

　　◇

　行楽地にはどこも共通する悩み、といって片付けられない、イベント会場特有の深刻な悩みが、地元にはあるのです。

　競馬ファンをどうのこうの言うつもりは毛頭ありません。

　転ばぬ先の杖、関係者には万全の準備をお願いしたいと思います。

（記者：宮本 聰）

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