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2008年06月01日(日) 19時44分

代議員、完全「復活」ならず 米大統領選・民主朝日新聞

 【ワシントン=小村田義之】米大統領選の民主党候補者指名レースで、同党の党規委員会は5月31日、予備選を前倒ししたことへの制裁で資格を失ったミシガン、フロリダ両州の代議員の半数を「復活」させることを決めた。全面復活を求めたヒラリー・クリントン上院議員の主張は通らなかった。

 すでに指名をほぼ手中に収めているオバマ上院議員にとっては、6月3日の予備選最終日を前に、クリントン氏が逆転のきっかけをつかむ不安が取り除かれた形となった。

 決定によると、両州の全代議員(計368人)が8月末の全国党大会に参加できるが、持ち票は0・5票となる。オバマ氏の名前が投票用紙に掲載されなかったミシガン州では、予備選結果に出口調査の結果なども加味して票を割り当てた。フロリダ州は予備選結果で票を分配した。

 これによりクリントン氏は87票、オバマ氏は63票を上積みした。獲得代議員総数(CNN調べ)はクリントン氏が1877人、オバマ氏が2051人。指名を確定する過半数のライン2118人に、オバマ氏はあと67人で手が届く。一方、クリントン陣営はミシガン州でのオバマ氏への票の配分に異議を唱え、6月下旬の党資格審査委員会に訴える構えを見せている。

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http://www.asahi.com/international/update/0601/TKY200806010120.html