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2008年05月31日(土) 21時35分

博多湾に重油の帯 衝突・転覆の貨物船から大量流出朝日新聞

 福岡市西区の能古島の北端から東に約3キロの博多湾で31日、ツバル船籍のコンテナ船「SITC YANTAI(イエンタイ)」(4632トン、ワン・レイ船長ら20人乗り組み)と、熊本県上天草市の共進海運の貨物船、海寿丸(199トン、松田孝一船長ら3人乗り組み)が衝突し、海寿丸が転覆した事故で、海寿丸の燃料の重油が大量に流出した。付近の海域では、民間の船がオイルフェンスをはるなどの作業をしたが、福岡海上保安部によると、一部は浜に漂着する可能性があるという。

転覆した貨物船から重油が流出した。背景は福岡市街=31日午後4時、福岡市沖、本社ヘリから、水野義則撮影

 調べでは、海寿丸に乗っていたのは松田船長(40)と松田孝喜・1等航海士(43)、小島隆則機関長(30)。いずれもけがはなかった。

 事故が起きたのは31日午後0時25分ごろで、海寿丸は麦を積んで福岡市博多区の須崎埠頭(ふとう)を出て香川県坂出市に向かう途中。コンテナ船の乗組員は全員中国人で、中国・青島から箱崎ふ頭に午後1時に入港する途中だったという。

 当時の天候は晴れで、見通しはよかったという。

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http://www.asahi.com/national/update/0531/SEB200805310019.html